綴りごとblog
2021-10/15
秋ケアVol.1 〜「乾燥」のサイン〜
「肌の暦」と「肌環境」
「肌の暦」は日常の暦より少しだけ季節が進みます。それは、次の季節の肌準備をするための暦です。10月はこれから迎える「乾燥の季節」の準備を整える時期になります。
通年ならば10月は秋の気配を感じ、行き交う人の装いも半袖から長袖になり街も秋色に変化しているころ、ところが今年は10月に入っても日中の気温が30℃近くの夏日、日傘、半袖、夏の装いを見かけていました。衣類の衣替えも肌の衣替えも夏のままが続きました。
それでも、秋の深まりを感じるのは、「秋は釣瓶落とし」の言葉どおりに、日が傾いてきたかなと思うと、あっという間に日が沈んでしまう時間です。夜風に湿度を感じなくなり、気温が下がり過ごしやすくなります。
また、日中の一瞬で日やけしそうな紫外線(UV-B)は少なくなり、空気が澄んで秋の紫外線(UV-A)のなごりが続きます。夏とは違う「肌環境」に変化が見えてきます。
そうなると、肌にも「乾燥」のサインが見えはじめます。年々秋は短くなっていますから「乾燥の季節」本番になる前に肌の衣替えと保湿レベルをアップする準備を急ぎましょう。
「乾燥」は全身に。
「乾燥」とは肌の水分・皮脂が不足してうるおいがなくなっている状態です。特に夏を過ごした肌は、紫外線やエアコン、汗のダメージが肌表面、全身に現れます。
例えば、髪の毛、夏の紫外線ダメージが一番多い部分です。パサつき、広がり、静電気でまとまりがなくなるのも「乾燥」のサインです。
肌はつっぱり感や透明感がなくパサパサ、ツヤがない、小じわが目立つのも「乾燥」サインです。
身体にも気を配ってみると、手、指先、膝、肘、かかと、脛(すね)などカサカサ、粉をふいたみたいになっていたり、指先が固くなっていたり、これも「乾燥」のサインです。
肌環境が変化し「乾燥」が一番気になるのが「顔」、これは当然のことです。
ところが、この時期、私たちは身体全体が乾燥を感じていることを見落としがちです。「乾燥の季節」本番になったところで慌てて全身をいたわりますが、今年はぜひ、身体全体の保湿ケアもこの時期からスタートしてみませんか。特にかさついた手のひら、固くなっている指先は今すぐに「ハンドケア」をおすすめします。水仕事の後、アルコールを使う手、入浴後、おやすみ前のケアをプラスしてください。
「ハンドケア」のおすすめ
「どうして?ハンドケア」
それは、ご自分の手のひら、指先は肌のお手入れには欠かせない美容機器だからです。
力加減やご自分の、肌と手のひらとの相性はどんな美容機器にもかないません。だからこそ、ぜひ「ハンドケア」をおすすめします。
傷ついた手のひら、固くなった指先でのお手入れは、肌に目に見えない傷を作ります。それが、また、「乾燥」の引きがねになることも。しなやかな手のひら、指先を保ちながらご自分の肌、全身のケア、保湿をしたいものです。「ハンドケア」こそ、この時期にしっかりと整え、これから、おとずれる「晩秋」「初冬」「冬」に備えたいものです。