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2021-04/26

プラセンタ美容液の選び方と使い方

よく聞く「プラセンタ」。

プラセンタエキスが配合された化粧品やサプリメント、また注射などを使ったプラセンタ美容がとても一般的になっています。

今日はその中でも「プラセンタ美容液」にスポットをあてて、その選び方や使い方、注意点等をご紹介します。

 

 

プラセンタエキスって?

 

プラセンタ美容液の選び方と使い方

化粧品に配合されている「プラセンタエキス」とは、豚や馬などの哺乳類の胎盤から有効成分を抽出したエキスのことで、水や他の化粧品成分を加えるなどをする前の状態のものを言います。この「プラセンタエキス」を配合している美容液を、「プラセンタ美容液」などと表現し、世の中にはたくさんのプラセンタエキス配合の美容液が存在します。

では、たくさんあるプラセンタ美容液、どのように選べばいいのでしょう?

 

 

 

プラセンタ美容液を選ぶ時のポイントと注意点

 

1.本当のプラセンタエキスが配合されているか確かめる

本来、豚や馬などの哺乳類の胎盤から有効成分を抽出したエキスを「プラセンタエキス」と言いますが、プラセンタエキスがもつ効果と類似した効果のエキスで植物由来のものを「植物性プラセンタ」「バラのプラセンタ」などと表現していることがあります。

これら哺乳類以外から抽出されたプラセンタは、本来のプラセンタではなく、プラセンタ様作用のある植物エキスなどになります。

もちろん植物性プラセンタも、それぞれ美肌効果があるものが採用されていると思いますが、本来のプラセンタエキスをお探しの際は、哺乳類由来のプラセンタエキスか否かを確認すると良いでしょう。

化粧品には必ず箱や容器、能書などに全成分が記載されています。「プラセンタエキス」の表記があるかどうかを確認してみてください。

 

 

2.「原液100%」に注意

実は、化粧品成分の「プラセンタエキス」や「プラセンタ原液」には厳密な規定がありません。極端な例ですが、1つの胎盤を1リットルの水、エタノールで抽出しても、100リットルの水、エタノールで抽出しても同じ「プラセンタエキス」になります。

また、そのプラセンタエキスに水をさらに足しても、化粧品原料として販売されていればプラセンタ原液となります。ですから、「原液100%」とうたっていても、実際は水やエタノールなどが必要以上に加えられ、薄められている可能性があります。

抽出する際に使用する水やエタノールはどのようなプラセンタエキスにも必ず含まれますが、そこに本来のプラセンタ由来の成分が何%配合されているかはわかりません。

参考までに、前述したように化粧品には必ず箱や容器、能書などに全成分が記載されています。1%以上の配合量にあたる成分は、必ず配合量順に記載するよう義務付けられています。

ただし、「ここまでが1%以上」「ここからが1%未満」という印はありません。

「できるだけプラセンタエキスが濃厚なものが良い!」という方は、参考にこの成分表記をご覧になると良いかもしれません。

 

 

3.プラセンタエキスの品質の見極め方

プラセンタ美容液の選び方と使い方

プラセンタエキスに含まれる有効成分の含有量は胎盤の状態や抽出方法によって大きく変わります。
つまり、同じプラセンタエキスでもその品質により肌に塗布した時の効果が大きく違うのです。
プラセンタエキスには、主に下記のような有効成分が含有されています。

 

<アミノ酸> <ビタミン> <ミネラル> <核酸>

 

これらによって保湿、美白、ターンオーバー促進、シワ改善、抗炎症などさまざまな肌への効果が期待できますが、含有成分の中で、プラセンタエキスの最大の特徴は「生理活性物質」という細胞を活性化する成分(成長因子EGF・FGFなど)を含んでいることです。

プラセンタエキスの中に「生理活性物質をどれだけ含有しているか」が品質の優劣を決めるポイントになるのです。

生理活性物質を含む有効成分をたっぷり含んでいるプラセンタエキスの抽出法として、「ビオスチムレーター型低温抽出法」などがあります。

とはいえそこまでの内容を、商品選びの際に見定めるのはなかなか困難ですよね。

それを判断する参考として、商品価格がひとつの指標になるかもしれません。

品質の高いプラセンタエキスはその原料自体、とても高価なものです。そんな高価な原料をたくさん配合している商品は、価格も安価ではありません。また、カウンセラーのいる店頭では、少しつっこんで質問してみるのも良いかもしれません。

 

 

4.防腐剤との関係

近年、通信販売メーカーを中心に「プラセンタ原液100%」をうたった美容液アイテムが増えています。では、老舗の化粧品メーカーは100%美容液を作らないのでしょうか?

これまでご説明してきたように、プラセンタエキスは、生体活性物質、アミノ酸、タンパク質など腐敗しやすい成分を多く含有しています。そのため、水増ししていない高品質なものほど常温で腐りやすく、100%美容液を作ろうとすると、通常よりも多くの防腐剤の配合が必要となり、肌への刺激の原因になります。

動物由来なのでかなり精製度の高いプラセンタエキスを採用していたとしても、においも出やすくなるでしょう。

市販のプラセンタ100%美容液は、防腐剤を多く配合している可能性があります。例えパラベンフリーであっても、パラベン以外の防腐剤が必ず入っています。

また、ある程度まではプラセンタエキスが濃いほど肌への効果は高まりますが、必要以上に濃くしても肌への効果はほとんど変わらないと考えられます。肌への効果だけでなく、感触の良さ、刺激の少なさを含めたバランスを考慮した美容液を見つけてみてください。

 

 

プラセンタ美容液の使い方

 

プラセンタ美容液の選び方と使い方

それではやっと見つけたプラセンタ美容液。どのように使うと良いでしょう?

  1. 洗顔後の清潔な肌に、まず化粧水をやさしくパッティング、もしくは手にとり顔全体になじませてください。
  2. その後、プラセンタ美容液適量を手にとり、顔全体になじませてください。
    化粧水をたっぷりなじませることで、肌に水路が確保され次に塗布する美容液の浸透も高まります。
  3. 特に気になる箇所(シミ、ニキビ、ニキビ跡など)には重ねづけしてください。より効果がでやすくなります。
  4. しっかり肌になじんだら、乳液やクリームなど順番に使用してください。

 

その他

  • 剥がすタイプのパックの前に顔全体になじませると、効果的です。
  • 火傷や日やけ直後の炎症がおさまった後にお使いいただくと、回復が早く効果的です。

メーカーによって特殊な使い方をする場合もありますので、商品ごとの使い方を確認してください。

 

 

最後に

 

 

最後に、プラセンタエキスの配合されたオールインワンアイテムについても記しておきます。

一般的にオールインワン化粧品は、「スキンケアをこれだけでできる」「化粧水・美容液・乳液・化粧下地をこれ一品で」というようなアイテムになります。肌環境がとてもよく、肌が強く、何もしなくてもなめらかで美しい肌が保てる方は、オールインワンアイテムでも事足りるかもしれません。

しかし、紫外線を浴びたり、空調に当たったり、メイクをしたり、排気ガスをあびたり、わたしたちの肌はとても厳しい環境におかれているのです。その環境とそれぞれの肌に合わせたお手入れをすることが、本当の素肌美への近道になります。

例えプラセンタエキスが配合されていても、ジェルタイプのオールインワンだと油分が少なく通常クリームが担う保湿ヴェールとしてのはたらきは弱くなるかもしれません。

 

ミルクタイプのオールインワンは、水分をダイレクトに浸透させる力が弱く、うるおい補給としてのはたらきは弱くなるかもしれません。

肌悩みのある方は、自分の肌が今どういう状態なのか、どんなお手入れとアイテムが適しているのか、できれば専門家(化粧品売場のカウンセラーなど)に相談してみてください。わたしも顔にたくさんのニキビができていたとき、自分の判断で続けていたお手入れが、間違いだらけでした。その分、キレイな肌を取り戻すのに時間がかかってしまったのです。プラセンタ美容液の選び方、スキンケアアイテムの選び方、どうせお金を払うなら、ちゃんと効果のでるものを選んで正しく使いたいですね。

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